2008年02月24日

2/23 二期会オペラ 飯守泰次郎指揮東京フィルハーモニー交響楽団 ワーグナー「ワルキューレ」

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2月23日 | 土 | 開演 15:00 PM 東京文化会館大ホール

東京二期会オペラ劇場
「ワルキューレ」
楽劇全三幕   字幕付原語(ドイツ語)上演

台本・作曲 | リヒャルト・ワーグナー

指揮 | 飯守 泰次郎
演出および装置 | ジョエル・ローウェルス

ジークムント | 成田 勝美
フンディング | 長谷川 顯
ヴォータン | 小森 輝彦
ジークリンデ | 橋爪 ゆか
ブリュンヒルデ | 横山 恵子
フリッカ | 小山 由美
ゲルヒルデ | 渡海 千津子
オルトリンデ | 江口 順子
ヴァルトラウテ | 磯地 美樹
シュヴェルトライテ | 橋本 啓香
ヘルムヴィーゲ | 津山 恵
ジークルーネ | 庄司 祐美
グリムゲルデ | 金子 美香
ロスヴァイセ | 西館 望

オペラは最近ご無沙汰だったので「ちょっとヘヴィかな~」という気持ちで会場に向かいましたが、いやぁ、さすがに目の前で見たら引き込まれちゃいました!

2階席の最前列で鑑賞しました。オーケストラ公演だと少し遠い気もしますが、オペラだと視覚的にもいいですね。周囲のお客さんのマナーがあまり良くなかったのが残念です。(いつもの飴玉ガサガサの他、終始酷い鼻水・鼻息の客には閉口)

飯守先生のワーグナーを聴くのは2005年の「パルジファル」に続いて2度目です。「バイロイトでアシスタントやっていた」からということもないのですが、さすがに説得力があります。安心して聴けますね。相変わらず指揮姿は凄かったですけどw

東フィルの演奏は今ひとつ頼りない感じがしましたが、上手く乗り切ったのではないでしょうか。そういえば、「ワルキューレ」自体も2006年のMETの来日公演以来2度目なんですが、さすがにMETは上手さバツグンでした。それでも、感動の度合いは殆ど同じということを考えると、今回は大健闘だったといえます。

歌手は全員日本人。外人でもどうしようもないのが時々いるので必ずしも「外人連れてきた方がいい」とは言いませんが、部分的に日本人的な発音(いかにもカタカナっぽい)が出てくるのは仕方ないでしょう。しかし、声量や表現力含めて歌手もおおよそ大健闘。カーテンコールではフリッカ役の小山由美さんが一際大きな拍手を浴びていました。皆さん、ちゃんと聴いてるんだなぁ。ブリュンヒルデはちょっと・・・と思いましたが。

舞台は思いっきり簡素で、基本的にオーケストラピットまでせり出した舞台と、その前に置かれている井戸(?)みたいなものだけ。凝っていない分人物の登場が割りと頻繁で、視覚的な説明としても分かりやすい演出でした。特に優れているとも思いませんが、余計なことをしなかったのが良かったと思います。ワーグナーだからといって、変に凝るのは好きではありません。何年か前に「さまよえるオランダ人」を演出した渡辺和子を思い出しました。(悪い意味で)

最終幕で、ブリュンヒルデが燃え盛る岩山に閉じ込められる時に未だ見ぬジークフリートの幻影を見る所と、ブリュンヒルデが(恐らくヴォータンの回想の中で)「子供の姿に返る」という演出があり、この箇所は特に感動的でした。

著名な指揮者とオケによる豪華なオペラも良いですが、今回の公演はS席でも\17,000!これくらいの良心的な値段でこれだけの作品が見られるのは本当に嬉しいことです!

2008年02月16日

2/15 ダニエル・ハーディング指揮東京フィルハーモニー交響楽団 マーラー「悲劇的」

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東京フィルハーモニー交響楽団第748回 サントリー定期シリーズ
2月15日 | 金 | 開演 7:00 PM サントリーホール

マーラー/交響曲第6番「悲劇的」

指揮| ダニエル・ハーディング

別にそんなに好きでもないフリして実は一年前から「選べるチケット」で入手済だったハーディングの「悲劇的」(笑)。曲も好きなので、これは期待しちゃいますよね!

マーラーは今週だけでも火曜日の「復活」に続いて2度目で、昨年末にはインバル/都響で6番、7番を聴いてるからちょっとマーラー聴きすぎなんじゃないかとも思いますがっ、「マーラー」と聞いただけでついつい取っちゃうんです。

「悲劇的」といえばそのインバルの他、アバド/ルツェルン祝祭管、大植/大フィルと、聴いてきた全てが名演でした。昨日のオペラシティ公演も良かったらしいじゃないですか。これで外したら、もうハーディング行かない。

座席は2FのRBでオケ全体が見渡せ、ハンマーもバッチリ。運良く前方と隣のお客さんが欠席だったのでノンビリ(売り切れ公演なのに勿体無い)、座席的にはベストかと思います。

しかし、響いてきた第一音は思ったより軽くて肩透かし。以前にテレビで見たハーディングのモーツァルトなんかは爆速すぎて閉口しましたが、マーラーはそんなことなく比較的ノーマルなテンポで進んで行くので、オケがついてこれてないワケでもなさそうなんですが。

曲の中で大きな煽りを入れてはいるので、ある程度の抑揚は付くのですが、テンポ自体を落とさないので全体的には単調になりがちなのかなとも思いました。若さ溢れるのは良いのですが、もう20年くらいして熟練したら聴きたかった・・・(指揮振りもよく見ると結構単一的でした)

とはいえ、「この軽さでは」と思って期待していなかったアンダンテが、スーッと抜ける清涼感、透明感に感じられて非常に好ましかったです。こういう演奏は逆に巨匠クラスの人にはできないんじゃないでしょうか。ソリストの粗は目立ちましたけど、ごまかさないでやりきるのも良かったです。

毎度心配な日本のオケのホルンですが、若干ヨレましたがかなーり満足のいく出来。オーボエのトップも良かったです。あと、チェロの外人の人はスピーカーが内蔵されてるかのような大きな音(笑)。今日のオケの状態は充実してたんじゃないでしょうか。

スケルツォは正直退屈でした。音が下降していく所での凄みなど皆無。ボクが言うのもなんですが、ハーディングはテンポを落とすことを覚えた方がいいです。全部一所懸命やってしまうので「名演」にも近いのですが、ここぞという場面の一音が効きません。

しかし、終楽章はオケに疲労感が見えるものの(2日続けてですもんねw)、畳み掛ける音の連続で感動しました。ハンマーもちゃんと2度バッチリ目撃!ハンマーはいつ見てもカッコイイです。

最後は静寂のままフラブラも起こらず(それでももう少し拍手は我慢できた方が良かったかな)、息を飲み込んだまま動けませんでした。

軽めで単調な面がマイナスに感じられもしましたが、こういうマーラーはハーディングならでは。プログラム次第ではまた聴いてみたいですね。(次は新日フィルなのねw)

2008年02月12日

2/12 マンフレッド・ホーネック指揮読売日本交響楽団 マーラー「復活」

読売日本交響楽団第147回名曲シリーズ
2月12日 | 火 | 開演 7:00 PM 東京芸術劇場

マーラー/交響曲第2番〈復活〉

ソプラノ|薗田真木子
アルト|マルティナ・グマインダー
合唱|国立音楽大学合唱団
指揮|マンフレッド・ホーネック

昨日のバッハ・コレギウム・ジャパンに続いて連日のコンサートですが、読響で他のチケットを取るついでに「『復活』ってまだありますか?」と聞いたら「ある」というので、勢いで取ってしまいました!勢いってコワイですね!

「ホントはサントリーホールの方が良かったんだけど」と思いつつ、それでも1Fのそこそこの席をGET。でも、芸劇ってベストポジションが分からないので悩みます。

ホーネックは最近もてはやされてるし、2/10にサントリーホールで行われた同プログラムは評判が良かったようなので期待していたのですが、残念ながらボク的には「う~ん・・・」という感じでした。

芸劇だからかもしれませんが、まず音が薄い。オーチャードのようにすぐどこかへ飛んでってキンキンした音だけ響いたり、NHKのようにただひたすら遠かったりはしないのですが、むしろ「音質」として捉えた場合は良好に聞えるのですが、「音」だけを感じてしまい、「音楽」を感じることが難しいかったです。これは、ポジションによって印象はまったく変わるかもしれませんけども。

そしてホーネックですが、なんとなく期待を持たせそうなルックスと、冒頭の大きな踏み込みで「おおっ、やるな!」と思ったのですが、どうもフレーズの端を急ぎすぎたり、どうでもいい所で長いテンポを取ってみたり、かみ合いません。マーラーの曲なので色んな解釈はあると思いますが、どうにもこうにも全体的なうねりが大幅に掛けていて、ショッキングな所だけ大げさに振舞ってるので、部分的には感心するも「曲」としての感銘を受けるには程遠いという結果になってしまいました。

特に第一楽章がその傾向が顕著で、第二楽章も違和感。第三楽章以降はややまともで、それでもやはり「復活」なので、終楽章は感動的ではありました。

普通は「終わり良ければ全て良し」で済ますのですが、どうにもこうにも期待が大き過ぎたので、残念度の方が高かったです。第一、二楽章は30点、それ以降は70点くらいでしょうか。

オケは比較的良く頑張ってたと思います。浜雄さんがホーネックのムチャ振りによく耐えた(笑)。先述の通りフレーズの端を急ぐので、グチャッとした挙句に次の小節の頭が聞えづらかったりもしましたが、それは指揮者の責任でしょう。合唱も、ソロもまぁまぁだったです。そんな良くもなかったけど。

まぁ、当分ホーネックを聴くことはないでしょうね。やはり、読響はスクロヴァさんかロジェヴェンさんと思うのですが。

2008年02月11日

2/11 バッハ・コレギウム・ジャパン 第79回定期演奏会

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土曜日がコンサートで今日もコンサート、そして明日もコンサート!これでは貯金が貯まらないワケです。今年のテーマは「ゆとり」だったのですが。(ウソ)

そんなワケで、我が愛しのBCJの定期公演に行ってきました。今年度の最後の定期公演なんです。今年度の定期券は座席に不満がありましたが、2008年度はかなーり満足度の高い席を入手できたので嬉しい限り。そう思うと、この席すら名残惜しくなるから不思議です。

第79回定期演奏会               
J.S.バッハ:教会カンタータシリーズ Vol.51
~ライプツィヒ時代1726年のカンタータ 1~
2008年2月11日(月・休) 15:00

ブクステフーデ:テ・デウム・ラウダームス BuxWV218*
J.S.バッハ:
《わがため息、わが涙は》 BWV13
《主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん》BWV16
《いと尊きイエス、わが憧れよ》 BWV32
《すべてはただ神の御心のままに》 BWV72

レイチェル・ニコルズ(ソプラノ)*  ロビン・ブレイズ(カウンターテナー)
ゲルト・テュルク(テノール) ペーター・コーイ(バス)
今井奈緒子(オルガン) * 鈴木雅明(指揮)

そんな不満のある座席なんですが、普通にモダンオケで聴く場合には悪くないんですが(むしろ良い)、古楽器オケで聴くと音が響きすぎて芯が見えず、高域ばかり強調されてしまう欠点があります。

ところが、高域が出すぎな印象はありましたが、聴きなれたせいか今日は耳馴染んで音が飛び込んできました。今シーズンの中では一番良い出来だったかもしれないです。

昨年末のミューザ川崎での「ロ短調ミサ」では体調不良で欠席したペーターさんも復帰。ところが、ソプラノのキャサリンがダウンでレイチェル・ニコルズに変更。色々と心配ですね。

そのレイチェルさん、それまでのBCJのキャラに似合わず華々しく力強い歌声で、「BCJとしてはどうか」と思いつつも歌手としての力量はとても感心しました。違和感よりも、「新風を吹き込んだ」という感じですね。

演奏はいつものBCJらしい堅実で透明感のある響きで、美化しすぎな面もあるけど、国内どころか世界的に評価の高いことが分かる内容でした。あまりに安定しているので、ともすれば「これが普通」と思ってしまいがちですが、とにもかくにも「崩れない」というのはすごい事です。特に、鈴木秀美先生が悪かった所を見たことがありません。

今回の勝因はプログラミングにもあって、全体的に「陽」の要素が強めに出ていたのと、合唱とソロの登場の仕方のバランスが良く、飽きませんでした。若松先生と高田先生のソロがあったのも良かったです。正直BCJファンのボクでも毎回カンタータなので、「良いけどいつも同じ」という感もあったので。「いつも良い」とも言えるワケですが(笑)。

来月は「マタイ受難曲」もあるし、チラシ見てたら「ブランデンブルク協奏曲全曲演奏会」というのもあるんですね。そこのは寺神戸さんの名前がっ!BCJで寺神戸さんが乗るのを見るのは初めてなので興奮しますっっっ!

2008年02月10日

2/9 チョン・ミョンフン指揮NHK交響楽団 ブルックナー交響曲第7番

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NHK交響楽団第1613回定期公演 Aプログラム
2月9日 | 土 | 開場 5:00 PM 開演 6:00 PM NHKホール

メシアン/キリストの昇天
ブルックナー/交響曲 第7番 ホ長調
指揮|チョン・ミョンフン

2/1のバルトルド・クイケンのバッハ・リサイタル、扁桃腺やられて40℃近い熱にうなされ、断念しました。ハクジュホールも初めてなので楽しみにしてたのですが。

そんな逆境にもめげず、一週間後の今日はN響!早くも今年三度目のN響!

室内楽が店村さん&仲間たちのバルトークなのでちょっと嬉しい。昨年のラ・フォル・ジュルネでも聴きました。なんか、リハを間近で聞いているようでした。

本編はチョン先生指揮というので東フィルでの姿に慣れ親しんだ目には違和感アリなんですが、始まってしまえばいつもの凛々しいチョン・ミョンフン。さすがですね。

一曲目のメシアンは鳴りっぷりも良く、まぁまぁ納得な出来。金管はもう少し頑張って欲しかったですが、後半は堀コンマスが働きまくっていたのが印象的でした。(こういうタイプの人でしたっけ?)

後プロはブルックナー7番なワケですが、1月にはブロムシュテットと4番をやったばかり。N響って誰が年間プログラムを決めてるのだろう…

しかし、演奏はなかなか良かったです。昨年秋に東フィルで6番を聴いていますが、あっちは嫌いなオーチャードということもあって、「多分、いい演奏なんだろうなぁ」と補完付きで「可」という感じでしたが、NHKホールは音像は遠いけど音質は言われるほど悪くないです。(良くもないけど)

チョン先生なのでもっと燃えるかと思ったら、意外とノーマル。熱さはあるけど、比較的サクサクと進んでいきます。そこら辺の踏み外さなさが逆に良かったのかもしれません。あんまり言いたくないけど、オケの精度も東フィルより上…

マイナスとしては、タメがなく深みに欠けるのでブルックナーとしては食い足りない(逆に曲としては単調な第四楽章が良かった)のと、第二楽章で金管ヨレヨレだったのは、やはり精度の話しなければ良かった(笑)。

それにしても、相変わらず客のマナーが酷い。それと、東フィルで必ず現れるスタンディング一族がウザかったです。なんなんですかね、あの宗教みたいなのは。

来週も同コンビでマーラー9番とくれば食指も動きますが、その前の日のハーディング/東フィルのマーラー6番の方に賭けます(笑)。